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2018年7月14日~16日 栂海新道(1日目:北又小屋~朝日小屋)

標高0mへの序章

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2年前から計画していた栂海新道。昨年の一昨年も天候に恵まれず歩くことはできなかった。そして、2018年夏最初の3連休、ようやく実行の日がやってきた。先週から猛暑の日本列島、北アルプス周辺の予報も3日間とも晴れ。標高が低いルートのため猛暑との闘いが予想されるが、行けるのは今しかない。

栂海新道に入るにはいくつかのルートがある。多くの登山者は猿倉もしくは栂池から白馬岳経由、または蓮華温泉から入るが、これらは既には朝日岳まで歩いているので検討から外した。今回はちょっとマイナーで未踏の富山県側の北又小屋からイブリ尾根経由で朝日小屋へ向かうことにした。


しかし、登山口となる北又小屋には朝日町のタクシーでしか入れないという制限があるため、水曜日に地元のタクシー会社に予約を入れた。すると翌日にタクシー会社から一本の電話があった。用件は相乗りをお願いしたいとのこと。自分としては願ったり叶ったりの嬉しい電話だった。そもそも一人の予定なので、片道10,500円(タクシー会社→北又小屋)のタクシー代を覚悟していたからだ。相乗りとなると割り勘できる。これはかなりうれしい誤算。二つ返事でOKした。

さて、初日は朝日町のタクシー会社に車を置き、5時少し前に出発。同乗者は自分含めて3名。途中、小川温泉で1名が加わり、4名となった。小川温泉から先は舗装されているものの走りにくい道が延々と続いた。


6時前に北又小屋に到着。朝日小屋の関係者と思しき10人くらいの団体が出発準備をしていた。

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自分はタクシー代を運転手に払い(結局1,630円で済んだ)、トイレを済ませて出発した。小屋前の登山口から少し降りて左に下ると吊橋がある。ここが出発点だ。相変わらず吊橋が苦手な自分。頑丈そうにみえてそこそこ揺れる。屁っ放り腰になりながら渡った。
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ここからいよいよ登山道。すぐに急登が始まる。ちなみに北又小屋の標高はわずか690m。朝日小屋のある朝日平は2,140m。つまり標高差1.450mを一気に登るのだ。歩き始めて間もなく、北又小屋が下に見える。

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このルートで一番キツイと感じるのは、最初の1合目まで。
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この後は1合目毎に標柱があるが、5合目までは各合毎それなりに長いが、5合目を過ぎると途端に短くなる。6合目を過ぎる頃からようやく花が現れる。シラネアオイに水芭蕉。暑い登山道に細やかな涼しさを感じさせてくれた。

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ようやく10合目に到着。しかしこの10合目は朝日平ではなく、手前にあるイブリ山の山頂なのでガッカリしないように。

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イブリ山からは朝日岳が見える。

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イブリ山から先は少し下って登り返す。先ほどは分からなかったが、イブリ山はこんな形をしているらしい。

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この日は剱岳もはっきりと確認でした。
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この先、少しばかり雪渓が残っている。アイゼンの必要はないが慎重に歩こう(左側からも歩けたけど)。
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朝日平まであと1.5㎞。結構あるなあ。
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この先も木道が続き歩きやすい。朝日小屋までもう少しのところで雷鳥のつがいに出会った。この木道を上がったところが朝日小屋になる。

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予定よりも早く10時過ぎに、朝日小屋に到着。みんな出払って誰もいない静かな朝日平。

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まずは受付を済ませテントを張るが、良く考えたらこの後することがない・・・・。先に進みたくても小屋がないし、炎天下の中、小屋の前でボケっとするしかなかった。

お昼頃になり、到着する登山者が増えてきた。小屋とテント泊の受付は外になった。おまけに缶ビール売り場も併設している。越冬ビールは200円引き!もちろんこっちを購入。味はたいして変わらないから。

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そして朝日岳にアサヒビールで乾杯!
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この日は昼を過ぎてもガスが全く上がってこないので、一日中大展望だった。左から雪倉岳・白馬岳・旭岳。
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17時半頃夕食を済ませ、後は夕暮れの景色を待つ。

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19時過ぎに日本海に沈む夕陽を見て初日に山行を終えることにした。

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今日はツアーの序盤。明日はいよいよ栂海新道の核心部に入る。3日間で一番過酷な一日になることは間違いなさそうだ。
【参考コースタイム】
北又小屋5:53---6:171合目----8:29イブリ山8:45---10:08朝日小屋(4時間15分)


※参考情報
北又小屋へのタクシーは、朝日町の黒東(こくとう)タクシーへ予約すること。車はタクシー会社に置けます。タクシー代は片道定額10,500円。なお、朝日町の助成金は今回も使えたので(1名1,000円)、一人で乗っても9,500円になります(4人乗れば、10,500円-1,000円×4=6,500円を4人で割れるので、一人当たり1,625円!)。申請用紙は運転手から貰って住所・氏名を記入します。


by sharizaka | 2018-07-16 17:28 | 富山県の山


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