2018年8月3日~4日 針ノ木古道(2日目:平乃小屋~針ノ木谷~扇沢)

古を感じながら歩く道…いや沢だった。

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黒部湖畔で迎える2日目の朝。今朝も快晴、清々しい。

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朝食は5時半前。ご飯のおかわりもして今日一日の歩きに備えた。今日は針ノ木峠までの沢歩き。まずは平ノ渡し船で平ノ渡場へ。昨年乗った大きな船は故障中だそうで、小さなボートで対岸へ渡った。
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こちらの船の方が風情あるかも。一応ライフジャケットの着用が義務付けられている。船から見る針ノ木谷入り口。道は左岸に付いている。
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桟橋に到着すると女性の2人組が待っていた。こんな時間にここにいるとは。奥黒部ヒュッテから来たそうだ。2時間以上は掛かるから3時半頃出発したのだろう。桟橋から登山道へ上がるが、朝一番の体には結構キツい。最近雨が降っておらず、暑さで発電量も多いため、水位が低下しているのだ。そのために梯子が長くなっている。

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登山道を左に進む。15分ほど歩くと避難小屋がある。2、3人は寝れそうだった。

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河原へ降りて少し進むと橋がある。針ノ木谷で橋はここにしかない。後はすべて渡渉。

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右岸へ渡ると「針ノ木谷古道」の標識がある。古を感じる。

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看板から間もなく最初の渡渉点が現れる。ロープが張ってあるが流れは弱いので必要ない。

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ここから沢シューズに履き替え渡渉に備えた。ちなみに針ノ木谷は船窪出合までの間だけでも渡渉を9回繰り返す。水量や飛び石はまちまちだが、登山靴で歩くより圧倒的に楽だし早い。

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2つ目の渡渉を過ぎたあたりに、雪崩の跡と思われる大木が道を塞いでいる。木の下にはまだ雪が残っていた。ここは、昨晩宿で針ノ木谷を下って来た方から情報を得ていたので安心できた。ここは右に進み川の中を10mほど歩く。すると左手にすぐ登山道が見える。下りの場合は分かりやすいが、登りは慎重にルート確認が必要である。

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倒木を越えて間もなく、このルートの難所になるか、高巻き道が始まる。道の何気なく置いてある石に掛かれているだけ。
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この道が結構辛い。かなりの高度で高巻く。道も荒れたところが多く歩きにくいい。

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1時間ほど高巻くと再び沢に降りた。

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渡渉はまだまだ続く。沢シューズを履いているので水を気にせずジャブジャブ進めるのは気持ちが良い。

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平ノ渡場から2時間ほどで船窪出合に到着。実は、かなり手前にあるはずの南沢出合に気付いていなかった。地図のコースタイムではここまで4時間半なのだが、かなり早くに到着。ここまで休憩なしだったのでちょっと腰を下ろした。

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ここで右上に目を向けると船窪小屋へ続く道の標識がある。多くの登山者は船窪岳経由のようだが。

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自分は針ノ木谷へと向かうので、この沢の左手に入っていく。テープがあるので真っすぐ進まないように

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船窪出合から10分ほどで本谷出合。手前に沢が一本入っているのでその10mくらい先左手にこの岩が見える。

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出合には後立山でお馴染みの黄色い看板がある。だが、看板の向きが違っていたので直しておいた。針ノ木峠まであと1.5km。近いようでホントに遠かった。

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ここからは沢登りの様相。水と白い岩と青空、なんて素晴らしい。

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沢だけでなく、こんなザレた道も現れる。

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この日唯一すれ違ったご夫婦。ここで道は左に折れる。
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ようやく針ノ木小屋が見えた。が、ここからが辛い

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まだ沢は続く。

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水が涸れたところで再び登山靴に履き替えた。だいぶ標高は稼いだはずで、後を振り返ると槍ヶ岳が見えていた。

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この後どこで見失ったか全くわからないのだが、道を完全に間違え、登山道の隣の沢をかなり登ってしまった。小屋まで標高差でわずか100mくらいのところまで登ったのだが、あまりに急なガレ場が出てきておかしいと気付いた。GPSで確認すると本来の登山道から横に50mほどズレていた。藪漕ぎで登山道へ戻ろうとしたが、藪が濃すぎて断念。そのまま登り続けても小屋には辿り着けそうだったが、足場が悪すぎて危険と判断。一旦下ることにした。GPS上ではここから標高で200mも下から間違えていたようだった。幸い標高差で100mくらい降りたところで登山道が近くに見えたので、30mほどの笹を掻き分け本来のルートに戻ることができた。これほどまでのルートミスは初めてだった。この写真の道は一見登山道に見えるが、単なる沢なので信用しないように
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なぜルートミスに気付いたかというと、以前NHKでモデルさんがここを下る番組を放送していたのを見ていた。その時に小屋の下で九十九折りの道があったのを覚えており、いつになってもその道が現れないことでGPSを見直したからである(もっと早く確認すべきだった)。しかし、元の道に戻ってからの最後の九十九折がキツかった。と言うのもここまでくると暑さとの戦いだったからである。10歩進んでは休みの繰り返し。すると左手に急斜面のガレ場が見えた。実は先ほど間違えた道はここに出るのだ。

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結果的に無駄に標高差100mほど登ってはその分降りて、再び登り返すというアホなことをしてしまった。このルートミスで30分以上はロスしたが、それでも11時半に針ノ木峠に到着した。
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小屋前から見る景色。いま、この谷を登ってきたのだ。

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さて、テント泊の受付をしようとしたらこんな張り紙が。なんと、小屋の水ポンプが故障しており水の提供ができないとのこと。手持ちの水も少ないし、水が必要な人は20分ほど下ったところの水場へ行って自分で汲んできてほしいとの話。これではダメだと判断、幸い時間も早いのでそのまま扇沢へ下山することにした。宿泊予定で来ていた登山者が諦めて下山するという方も多かった(※8/6に復旧し、水の提供可能との情報あり)。

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扇沢から立山へのアルペンルート最終便は17:00なので、時間的には余裕がある。12時過ぎに針ノ木峠を出発した。

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雪渓はかなり後退し、しばらくは歩きにくいザレた道を下っていく。

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針ノ木峠から15分ほど下ったところに水場の標識があった。登りの人はここで水を汲んでいくしかない。
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マヤクボ沢の出合を更に過ぎたところでようやく雪渓が現れた。ここでアイゼンを履く。

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雪渓歩きはわずか20分程で終了・・・・。

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いつも通り橋の手前で軽アイゼンを外す。この日の針ノ木雪渓はこんな感じだった。

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橋を渡ると左岸に道が続いている。アップダウンもあり意外と歩きにくい。暑さも増してきて休憩したい頃に大沢小屋に到着。ここで小休止。
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大沢小屋から扇沢まではコースタイムで1時間だが、思ったより時間が掛かる。針ノ木峠から2時間半ほどで扇沢に到着。
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扇沢からは初めてアルペンルート全線を一気に乗ることなった。幸い今月末まで富山県民は2割引きで乗車できる(扇沢~黒部ダム間は関電のため対象外)。黒部ダムから赤牛岳を見る。昨年は読売新道で赤牛岳からここまで降りてきた。

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急いで帰る必要もないので室堂で途中下車。お散歩してから高原バス・ケーブルカーで立山駅へと戻った。
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夏休みの宿題はこれにて終了。あえてピークを踏まず歴史に思いを馳せる歩きも趣があっていいものだ。

【参考コースタイム】
平乃小屋6:05---6:13平ノ渡し場---6:24避難小屋----6:38橋---7:12高巻き道入口---8:00高巻き終了---8:10船窪出合8:20---8:33本谷出合----11:32針ノ木峠(うちルートロス約30分)12:14---13:40大沢小屋13:50---14:31扇沢着(8時間26分)




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by sharizaka | 2018-08-05 11:30 | 富山県の山 | Comments(0)


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